ドコモリニューアルで存在感を増すGoogleモバイル
2008 年 8 月 14 日 木曜日2008年4月1日にNTTドコモのポータルサイトがリニューアルし、Googleと連携した検索窓が設置された。これですべてのポータルのトップに携帯サイトの検索窓が設置されたことになる。2006年7月のauとGoogleの提携以降、モバイルインターネットにおいても「検索」が存在感を増している。
すでにメニューリストを辿ってサイトを探すユーザーよりも検索窓にキーワードを入力してサイトを探すユーザーが過半数をこえている。これからはメニューリストの表示順位以上に「検索結果」を意識しないとモバイルプロモーションに失敗しかねない。
今回のリニューアルでは、検索結果の表示が大きく変わった。
主な変更点としては、
- 検索窓をトップページに設置
- 検索結果に一般サイト/PCサイトを表示
- 検索連動広告AdWordsを導入
があげられる。
公式サイトは4件、その他携帯サイトも4件
まず新しい検索結果画面(右下の画像)をクリックしてみてほしい。検索結果の1画面目には上段のブロック(A)に公式サイトが4件、中段のブロック(B)に一般サイトが4件、下段のブロック(C)にPCサイト2件表示が表示される。
公式サイトの検索には今まで同様にドコモオリジナルの検索エンジンが採用されている。しかしながら、今までは5件表示されていたのが1件少ない4件に減っ てしまった。一般サイトについてはYahoo!モバイルやGoogleモバイルなど14の検索サイトへのリンクが表示されていたものが、Googleモバ イルの検索結果がそのまま4件表示されるようになった。一般サイトの検索結果の下にはPCサイトの検索結果が2件表示される。これについてもGoogle の検索結果が表示されている。
例えばドコモ公式サイトを運営していれば、AのブロックとBのブロック、PCサイトも併設していればCのブロックにも自サイトを表示させることができる。ま た、一般サイトを運営している場合、BのブロックとPCサイトを併設していればCのブロックに自サイトを表示させることができる。これまでは一般サイトを 運営していても、検索結果に直接自サイトを表示させる方法はなかった。しかし、Googleモバイルに対応することで検索結果の1画面目に自サイトを表示 させることも可能になった。
auではすでに2006年7月からGoogleと提携して検索結果に公式サイト、一般サイト、PCサイトを表示させる取り組みをスタートしている。
ここで気になるのが、ユーザーが検索結果のうちどのブロックに移動しているか、である。弊社の見解としては、公式サイトに20%、一般サイトに60%、PCサイトに20%が移動していると考えている。
理由としては、以下の2つが考えられる。
- 公式サイト=有料公式サイトは有料、一般サイトなら無料という意識がユーザーにあり、そもそも一般サイトの検索結果から情報を探すという行動をとっているユーザーが多いようだ。
- 公式サイトのロングテール対策が不十分2007年4月20日に開催されたセミナーでGoogleより、モバイルでもキーワードのロングテール化が進んでいるという内容の講演があった。
2語3語の組み合わせワードで、EZwebの検索サービスから流入した数と、オーバーチュアから提供されている予想検索数を比較した場合、「流入数>予想検索数」となる。
そのことからも、EZwebにおいてはロングテール化がより進んでいると考えられる。事実、弊社の運営するサイトでも2語3語の組み合わせワードによる流入が80%程度になるサイトもある。
ところが、公式サイトではロングテール、つまり2語3語の組み合わせワードへの対策が十分に出来ているサイトが少なく、ユーザーの期待する情報が表示されないことが多い。
例えば、執筆時点において、EZwebトップページの検索窓で「北区 赤羽 小児科」と検索すると、公式サイトの検索結果には北区の歯医者のペー ジと北区の公共施設の一覧ページの2件が表示される。対して、一般サイト検索結果には北区の小児科一覧ページなどが175件、PCサイトの検索結果も同様 に小児科の一覧ページなど2010件が表示される。どちらがユーザーのニーズを満たしているかは明らかだろう。
一般サイトにとってはプラス?
モバイル検索の世界では対策すべき重要なエンジンは「iMenu検索サービス」、「EZweb検索サービス」、「Yahoo!ケータイ」、 「Googleモバイル」、「Yahoo!モバイル」の5つある。Googleモバイルの対策ができていれば、Googleモバイルだけではなく、 iMenu検索サービス、EZweb検索サービスの検索結果にも表示される。むしろこの2つの方が圧倒的なユーザー数をかかえている。一般サイトの運営者 にとっては大きなチャンスである。
公式サイトにとってはマイナス?
トラフィックの過半数が一般サイトに流れているからといって、公式サイトにとってはマイナスの変化かというと必ずしもそうではない。そもそもメ ニューリストから検索へとユーザーが流れているし、公式サイトではまだSEOを意識していないサイトも多く、利用規約など不適切なページが検索結果に表示 されているのも見受けられる。検索結果のうち最もアクセスされる位置に公式の検索結果が表示されるため、きちんと対策を行うことでアクセスを増やすことが できるだろう。
加えて、一般サイトの検索結果にユーザーが流れているのも事実であるため、Googleモバイルの対策も合わせて行う必要がある。この対策がうま くいけば、公式の枠と一般サイトの枠、両方に自サイトを表示させることができ、ユーザーとの接触機会を増やすことができる。これは公式サイトにしかできな い。