モバイルSEOに有用なデータの収集方法
2008 年 8 月 28 日 木曜日PCのSEOを経験されている方であれば「site:」や「link:」といった特別構文には非常になじみがあるのではないだろうか。これらの構文を用いて上位表示を達成するための定量的な数字を導きだし、導き出された数字を目標として施策を実施するということをあたり前のようにやっているだろう。
ところがモバイルではなかなか思うように行かないのが実情である。そんな中で指標として用いることができるのが、Googleの提供する「ウェブマスターツール」とYahoo!の提供する「サイトエクスプローラー」だ。
どちらもPCに主眼が置かれて開発されたシステムのようで、実情と乖離する部分もあるが、まったくの手探りで進むより格段にスムーズにSEOを実施することができるだろう。
特別構文とは何か
そもそも冒頭述べた特別構文とは何か。
これはGoogleやYahoo!などの検索エンジンから特定の情報を抽出するための命令文のようなものだ。
代表的なものをいくつか上げる
site構文(Google、Yahoo!共通)
特定のサイトを検索対象とする構文。「キーワード site:example.com」のように「site:」のあとにFQDNを記述し、特定のサイトからキーワードに関する情報を検索するために使う。
SEOの施策を検討する上では、site構文を単独で使うことのほうが多い。この場合はヒット数が検索エンジンに登録されているWebページの数(インデックス数)となり、自社のサイトがどのくらいインデックスされているかを調べることができる。
link構文(Google、Yahoo!共通)
特定のサイトにリンクしているサイトを検索する構文。Googleの場合は「link:example.com」、Yahoo!の場合は「link:http://example.com」とすることでexample.comにリンクしているサイトの一覧を抽出することができる。
執筆時点において、Googleモバイル、Yahoo!モバイルでは少なからず被リンク数つまり、リンクが貼られている数が検索結果の順位に影響している。自社のサイトに貼られているリンクの本数と上位のサイトに貼られているリンクの本数を比較することで、達成すべき被リンクの目標数値を立てることが可能だ。
このように特別構文を使えばSEOを実施する上で非常に有益な情報を手にすることができる。ところが、モバイルの検索エンジンでは、使用可能な特別構文が限られており、重要な指標を得られない。
Googleではsite構文は利用可能であるが、検索結果に表示されるのは2件までとなっている。また、link構文は使用できない。Yahoo!においてはsite構文は使用可能であるが、link構文は使用できない状況だ。
そこで参考になるのがGoogleの提供するウェブマスターツールとYahoo!の提供するサイトエクスプローラーだ。
Googleウェブマスターツールから得られる情報と活用方法
はじめにGoogleの提供しているウェブマスターツールから得られる情報と活用方法をご説明する。また導入手順についてはGoogleのサイトに解説があるのでそちらをごらんいただきたい。(https://www.google.com/webmasters/tools/docs/ja/about.html)
ウェブマスターツールで取得可能な情報としては、以下2つは抑えておきたい。
1.クローラーのアクセス状況
ウェブマスターツールを導入すると、クローラーが正しくサイトにアクセスできているかを確認することができる。
サマリーの項目では、以下のようなエラーがどういったURLで発生しているか確認ができる。
HTTP エラー DNSやファイヤウォールの設定など、通信系のトラブル
URL がタイムアウトしました DNSやファイヤウォールの設定など、通信系のトラブル
URL にアクセスできません DNSやファイヤウォールの設定など、通信系のトラブル
robots.txt により制限された URL robots.txtでクロールを制限している場合はその制限を受けたURL
クロールが完了できなかった URL リクエストタイムアウトなど通信障害
サイトマップの URL に関するエラー カレンダーのページなど無限ループに陥るなどの問題
見つかりませんでした 404(Not Found)になってしまったURL
特定のプログラムで問題が発生している場合、CGIの修正をしたり、そもそもクロールさせるべきではないコンテンツの場合はrobots.txtでクロールさせないようにするなどの対応をすることで、適切な状態にすることが可能だ。
2.コンテンツの解析
「統計情報」の中にある「Googlebot のクロール情報」というメニューの「サイトのコンテンツ」項目がある。
ここには、Googleが解析した、該当サイト内のキーワードが表示される。
例えばここに、「非」「対応」「機種」や「エラー」といった単語が並んでいる場合は、Googleのクローラーに対してエラーページを表示している可能性が高い。今一度自社の端末を振り分ける処理がどのようになっているか、確認が必要だ。
Yahoo!サイトエクスプローラーから得られる情報と活用方法
サイトエクスプローラーでは、インデックス数、などの情報が取得可能だ。
インデックス数については、site構文で取得する値と大きく異なっている。いくつかのサイトのデータを分析したところ、site構文のほうが現状を正しく評価しているようだ。
さてPCのSEOとの大きな違いはsite構文、link構文が使えないため、上位表示しているサイトとの比較が出来ない点が一番難しい。
ウェブマスターツール、サイトエクスプローラーを用いて現状の数字を把握し目標値を設定して取り組むのが良いだろう。

